たくさんのメディアで紹介されダイエットに効果的と一躍有名になった「MCTオイル」ですが、飲み方を間違えると腹痛が起きたりお腹が緩くなってしまうことも。
そこでMCTオイルのおすすめの飲み方や飲むタイミングなどをまとめてみました。
MCTオイルにダイエット効果はある?
MCTオイルのMCTとはMedium Chain Triglycerideの略で、つまり「中鎖脂肪酸」のことです。
中鎖脂肪酸は一般的な油と比べて消化吸収されるスピードが速く、すぐにエネルギーにかわるため体脂肪として蓄積されにくいのが特徴です。
MCTオイルを飲んだからといってすぐに痩せる効果があるわけではありませんが、うまく利用すればダイエットの効率を大幅にアップさせることができます。
MCTオイルとケトジェニックダイエット
MCTオイルを飲むと痩せると言われる理由には「中鎖脂肪酸」と「ケトン体」が深く関わっており、最近流行りの「ケトジェニックダイエット」にMCTオイルを取り入れるダイエット方法が注目を集めています。
ケトン体とは?
わたしたちのからだは通常、糖質をエネルギー源として使っています。
しかしエネルギーとして使用するための糖質が不足すると、からだは第二のエネルギー源として脂肪を使います。このときに脂肪が肝臓で分解されて生成される物質が「ケトン体」です。
そして血液中のケトン体が増えた状態を「ケトーシス」と呼びます。
ケトーシスの状態になるとからだは積極的に脂肪を燃焼するようになります。
そこで低糖質・高脂質な食事制限を行い、わざとケトーシスを引き起こすことで脂肪が燃焼されやすい環境をつくるダイエット法が「ケトジェニックダイエット」してここ数年人気を集めています。
中鎖脂肪酸とケトン体
MCTオイルの主成分である中鎖脂肪酸は、糖質よりも優先的に分解されケトン体がつくられます。
つまりMCTオイルを摂取することでより速やかにケトーシスへと移行しやすい環境ができると考えられるわけです。
ケトジェニックダイエットを実践する際にはぜひMCTオイルを積極的に取り入れたいですね。
MCTオイルを飲む量とタイミング
ダイエット目的でMCTオイルを飲むなら1日30ml(約大さじ2弱)~50ml(約大さじ3と1/2)程度の量を3~4回(朝昼夜と寝る前)にわけて飲むのが効果的とされています。
また同時に糖質制限を行うとより効果アップが期待できます。
注意点として初めてMCTオイルを飲む場合、いきなり大量に摂取するとお腹が緩くなったりお腹を壊してしまうこともあるようです。
まずは1日1回、小さじ1程度から始めて慣れたら徐々に量を増やしていくと良いかもしれません。
1日1回から始めたいMTCオイルですが、飲むタイミングのおすすめは夜寝る前です。
寝る前に飲むのがおすすめの理由
MTCオイルでダイエット効果を狙う場合、糖質制限と組み合わせるのが効率的ですが、体を動かしてエネルギーを使う朝や昼に糖質オフするのは慣れないうちはなかなか大変かと思います。
そこでおすすめなのが夕食だけ糖質オフメニューを取り入れた、緩めの糖質制限+寝る前のMTCオイルです。
寝る前にMTCオイルを飲むことで痩せやすい体をつくって睡眠中の脂肪燃焼を促し、脳にもしっかりとエネルギーを補給することで目覚めもすっきりすると言われています。
寝る前に飲むMCTオイルのおすすめの飲み方
寝る前に手軽にMTCオイルを飲む方法として、豆乳と混ぜて飲むのがおすすめです。
MTCオイルを飲むとお腹が緩くなることがありますが、豆乳に含まれる「レシチン」という成分がそれを防いでくれます。
それでもお腹が緩くなるなと感じる場合は豆乳の量を増やすか、MTCオイルの量を減らして調整してみてください。
豆乳が苦手な方はサプリでレシチンを摂取するという方法もあります。
豆乳MTCオイルの基本のレシピ
【材料】
無調整豆乳 60ml 、 MTCオイル 小さじ2
【作り方】
豆乳とMTCオイルをよく混ぜ合わせたら完成。
寝る前にMCTオイルを飲むと太る?
MTCオイルのカロリーは100gあたり約900㎉で、小さじ1杯だと約40㎉ちょっとの計算です。
こんな高カロリーなものを寝る前に飲んだら太るのでは?と疑問に思いますが、MTCオイルの主成分である中鎖脂肪酸は糖質よりも優先的に分解されてすぐにエネルギーにかわり体脂肪として蓄積されにくいため問題ありません。
むしろ糖質制限と組み合わせることで脂肪燃焼を促し痩せやすいからだをつくってくれる効果が期待できます。
MCTオイルを使った調理の注意点
MCTオイルは炒め物や揚げ物、オーブンなどの高温の調理には使えません。
というのもMCTオイルの発煙温度は150℃と他の油に比べて低く、発火する恐れがあるためです。
MCTオイルを料理に使う場合は加熱せずにそのまま、ドレッシングや和え物に使ったりスープやコーヒーなどの飲み物に混ぜるのがおすすめです。
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