今InstagramなどSNSを中心に話題になっている枯れない花のインテリア「ハーバリウム」を知っていますか?
ハーバリウム(herbarium)とは本来植物標本のことを指す言葉ですが、ガラス瓶と保存用の液体を用いて作られた鑑賞用のものがハーバリウムと呼ばれ最近人気を集めています。
実は材料さえ揃えれば意外と簡単に作れるので、自作する人やアレンジする人も増えているのだとか。
そこで今回はハーバリウムの基本的な作り方をご紹介します。
ハーバリウム作りの材料
ハーバリウムを作るために必要な材料は、
- ガラス瓶(キャップ付きのもの)
- 保存用の液体
- ドライフラワー、プリザーブドフラワーなどの花材
の3つです。
また、長めのピンセットや花材をカットするためのハサミなども用意しておくと作業がスムーズですね。
ガラス瓶
ハーバリウムに使うガラス瓶は初心者の方にはスリムボトルがおすすめです。
中に入れる液体が漏れないようにきちんとキャップのしまるものを使用してくださいね。
積み重ねて置けるスタッキングボトルなども人気ですが、幅が広い分花材が浮かびやすくバランス良く配置するのが難しいため初心者の方には少し扱いが難しいかもしれません。
100均などでよく見かける電球型ボトルで作るのもおしゃれでおすすめですよ。
保存用の液体
手作りハーバリウムの保存用の液体として主に使われるのは「流動パラフィン(ミネラルオイル)」です。(まれにサラダ油やオリーブオイルを使用する方もいるようですが、すぐにカビてしまうので真似しないでくださいね)
流動パラフィンは無色透明で化学的安定性の高い非揮発性の液体です。ジョンソンのベビーオイルの主成分としてもよく知られており、流動パラフィンのかわりに手に入りやすいベビーオイルを使ってハーバリウムを作る方もちらほらいるようです。
後に紹介するシリコーンオイルに比べて、気温が低くなると白く濁ってしまうなどのデメリットはありますが、楽天やAmazonなどの通販でも比較的安価で手に入るので、個人でハーバリウムを楽しむ分にはこちらで十分かと思います。
また、こちらの「シリコーンオイル」もハーバリウムの保存用の液体として多く使われているようです。
シリコーンオイルは流動パラフィンに比べて高価ですが、より化学的安定性が高く、引火点も300℃以上と非常に高いので安全です。気温が低くても白く濁ってしまうこともありません。
ハンドメイドマーケットなどでハーバリウムを商品として売ろうと考えている方にはこちらがおすすめです。
参考オイルの粘度について
オイルには「粘度」があり、数字が大きくなるほど粘度が高いことを意味します。つまり粘度が低いほどサラサラしていて、粘度が高いほどドロドロしているオイルというわけです。参考までに一般的なサラダ油の粘度は70ほど、オリーブオイルは100ほどだそうです。
ハーバリウムで使う場合、粘度が高いもののほうが中の花材が動きにくくなり扱いやすいとされているようで、300くらいのものが特に人気だそうです。
流動パラフィンやシリコーンオイル購入時には値段だけでなく、ぜひ粘度もチェックしてみてください。
ドライフラワー、プリザーブドフラワーなどの花材
ハーバリウムにはドライフラワーやプリザーブドフラワーなどの水分を抜く加工をした花材を使います。
着色されているドライフラワーの場合、塗料の種類によっては色落ちしてしまいオイルが変色してしまうことがあるそうなので注意してください。
また、ハーバリウムの本来の趣旨からは少し外れてしまいますが、造花を使ってみるのも手軽で良いかもしれませんね。
参考生花の使用について
水分があるとどうしてもカビや腐敗などの原因になるので残念ながらハーバリウムには生花は使えません。
ハーバリウムに使いたい生花がある場合は、まずはドライフラワーに加工してしまいましょう。ドライフラワー用のシリカゲル乾燥剤を使うと綺麗にできるのでおすすめです。
ハーバリウムの作り方
1.ガラス瓶の洗浄と乾燥
汚れがあるとカビなどの原因になるため、新しく購入したガラス瓶を使う場合でもできれば食器用洗剤などで洗ってから使用します。
また、洗ったあとはしっかりと乾かすのが重要なポイントです。水分が残っているとそこから菌やカビが繫殖してしまいますよ。お急ぎの場合はドライヤーを使うと早く乾きます。
心配な方は洗ったあとさらに消毒用エタノールなどで消毒しても良いかもしれませんね。
2.花材を入れる
用意したドライフラワーやプリザーブドフラワーをガラス瓶に入れていきます。
事前にできあがりをある程度イメージして、必要に応じて花材の長さをカットしてください。スリムボトルで作る場合、単一にカットするよりもそれぞれ長さを変えてカットし、短いものから順に入れていくと綺麗に仕上がります。
また、花材はピンセットを使って丁寧に入れていくと失敗が少なくなりますよ。このとき使うピンセットは長めのものが便利です。
3.オイルを入れる
花材を全部入れ終えたら、ガラス瓶にオイルを注ぎます。花材が傷まないようにできればゆっくりと注いでくださいね。
オイルは温度によって容積が変わるためガラス瓶いっぱいに注ぐと溢れてしまう恐れがあります。そのため満タンまでオイルを入れるのではなくて、キャップとオイルとの間に少し空間を残しておいてくださいね。
あとはキャップを閉めればハーバリウムの完成です。
ハーバリウムの手作りキット
初めてハーバリウム作りに挑戦する方や、より手軽にハーバリウム作りを楽しみたいという方には通販などで購入できる手作りトライアルキットがおすすめです。
瓶にオイル、花材と必要な材料が揃っているのですぐにハーバリウム作りを楽しめますよ。
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◇手作りキットのオススメはこちら◇
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ハーバリウムとInstagram #花のある生活#花のある暮らし
美しいハーバリウムはインスタ映えも抜群です。
頑張って作った世界に一つだけのオリジナルハーバリウム、ぜひ写真に撮ってインスグラムに投稿してみてはいかがでしょうか?
ハーバリウムを綺麗に撮るコツは光を上手く使うことです。窓際や照明の近くなどの光が当たる場所に置き、光が入る方をバックにして写真を撮ると良い雰囲気の写真が撮れますよ。
さいごに
花や植物の種類や組み合わせによって無限に楽しめるハーバリウム作り!
作り方は意外と簡単なのでぜひチャレンジしてみてくださいね。
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